The Nine Q
九つの記録
ジュエリーは、身にまとう記録装置。
装飾ではなく、意味と記憶を宿すための道具。
誰かに見せるためではなく、自分の内側に静かに置く証。
決意、感謝、継承──そのすべてを小さな光に託し、人生を刻み続ける。
Qは、その軌跡を「九つの言葉」で受け止める。
音はすべて「きゅう」。
数は「九」。
Qという名に宿る必然が、そのまま哲学となる。
Beyond Decoration.
装う理由の、その先へ。
ジュエリーの起源
ジュエリーの歴史をたどると、その始まりは人類の記憶が残る以前、太古にさかのぼります。
紀元前の文明では、貝殻・骨・石を磨き、魔除けや祈りを宿す護符として身にまといました。
それは美のためではなく、「生きるための象徴」。身を守るための小さな呪具でした。
文明が進むと、金属加工と宝石研磨の技術が発展し、ジュエリーは権力の象徴へと姿を変えます。
中世ヨーロッパでは、王侯貴族や聖職者だけが宝飾品を身につけることを許され、地位・富・信仰を示す記号となりました。
その多くは男性が身につけ、指輪・ブローチ・王冠は“序列を示す道具”として機能していました。
日本でも、古墳時代の勾玉に象徴されるように、石や玉は呪術的な力を持つ守護の証でした。
支配者層が身につけるそれは、「護符」と「権威」の二つの役割を持っていたといわれています。
やがて16世紀、イギリスのエリザベス1世の時代になると、真珠や宝石をあしらった装身具が宮廷文化として花開きました。
ジュエリーは“美を彩る文化”として確立し、男性の権威の象徴から、女性の個性や美意識を表す存在へと役割を変えていきます。
どれほど時代が移り変わっても、ただ一つ変わらない本質があります。
ジュエリーは「人の心を形にする道具」であり続けてきたということです。
変わらない本質
現代のジュエリーは、誰かに見せつけるためのものではありません。
自分が選び取った証、いまの自分への賛辞、そして誰かへの深い感謝。
その人の内側に宿る言葉を、小さな光に閉じ込めるための存在です。
The Nine Q ― 九つの記録は、その“言葉”を九つの章に結晶させたものです。
The Nine Q ― 九つの記録
すべての漢字が「きゅう」と読み、そして「九」という数に収まる。
Qのために存在する、Qだけの哲学体系です。
求(きゅう)― Beginning
求める心が、すべての物語の始まりとなる。
究(きゅう)― Depth
深く向き合った先に、本質の輝きがある。
久(きゅう)― Time
時間を重ねるほど、光は深みを増していく。
旧(きゅう)― Heritage
受け継がれたものは、新しい形として生き続ける。
救(きゅう)― Protection
ジュエリーは、ときに心を守り、支える力を持つ。
宮(きゅう)― Sanctuary
心の奥にある“守られた場所”を照らす、小さな灯。
急(きゅう)― Turning Point
人生の転機は、いつも静かに訪れる。
級(きゅう)― Growth
段階をのぼりながら、少しずつ自分が形づくられる。
球(きゅう)― Completion
すべてが円(縁)となり、ひとつの美へと結晶する。
Qがつくるジュエリーとは
Qのジュエリーは、流行ではなく「言葉」を宿します。
想いをかたちにすること。未来へ手渡せること。
それが、身にまとう記録装置としての本当の価値です。
九つの記録は、人生の節目を映す鏡であり、
一つひとつのジュエリーに脈打つ“静かな物語”です。
Qは、あなたの軌跡を刻むために存在します。