東照公遺訓 ― 時を超える生き方とQの思想

2025年9月28日

「人の一生は重荷を負て遠き道を行くが如し。急ぐべからず。」
徳川家康が残したとされる『東照公遺訓（とうしょうこういくん）』は、400年以上前に書かれた人生訓です。
その言葉は時を超えて現代を生きる私たちに響き、Qが大切にする思想とも共鳴しています。

一歩ずつ ― 焦らずに進む

「急ぐべからず」。
人生は短距離走ではなく、重荷を背負って歩む長い旅のようなもの。
Qが考えるジュエリーの在り方も同じです。流行を追いかけるのではなく、世代を超えてゆっくりと価値を育んでいくもの。
これはDOCTRINEの「境（挑戦／越える）」に通じる精神です。

「不自由を常と思へば不足なし」。
便利さに慣れると、少しの不便が不満になります。しかし「足りないこと」を受け入れたとき、むしろ心は自由になります。
それはDOCTRINEの「空（再生／ゼロから）」に重なり、ジュエリーを受け継ぎ、新たに生まれ変わらせるQの姿勢そのものです。

「堪忍は無事長久の基。怒は敵と思へ。」
忍耐は長く続く安らぎの基盤。怒りは敵であると家康は言います。
これは「敬（誇り／自分の道）」に通じ、自分の軸を持ち、静かに歩む姿勢です。
ジュエリーもまた、派手な主張よりも「誇りを持って身に着ける静かな強さ」が美しさを増すとQは考えています。

「勝事ばかり知りて負くる事知らざれば、害其身に至る。」
勝利だけを求めるのではなく、敗北を受け入れることが真の強さ。
これは「結（結び／集大成）」に重なります。勝ち負けの経験を結び、人生が深みを増していくように、ジュエリーもまた家族の歴史や思い出を結びながら次の世代へとつながっていきます。

「及ばざるは過ぎたるに勝れり」。
足りないことは補えるが、過剰はやがて害となる。
ジュエリーも同じです。過度な装飾ではなく、控えめな美しさこそが世代を超えて愛されます。
これはQが掲げる「Beyond Trends, Timeless for Generations」を象徴する価値観です。

『東照公遺訓』は、人としての歩みを静かに正す知恵を語ります。
その精神はQの思想と重なり、ジュエリーの在り方とも深く響き合います。
時代を超えて残るのは、ただの物ではなく「想い」。
ジュエリーに込められた記憶と哲学が、未来へと受け継がれていく――それこそがQが大切にする姿勢です。